Ⅰ.細菌性皮膚炎・真菌性皮膚炎
1症状
- 赤くただれたり、甲羅に内出血がみられる
- 皮ふ・甲らに白いチーズ様の膿瘍がみられる
- あごがとれてしまう(ミズガメの幼体に多い)
- 甲羅に穴が開く
- 重症になると食欲元気消失
2原因
- 細菌、真菌などの増殖が直接的な原因
- 水質や床材の衛生状態の悪化や不適切な餌によるビタミンの不足
- 幼弱個体
- 外傷,擦過傷
- 乾燥

前足に出来た膿瘍

水槽に繰り返し擦過した事と乾燥が原因

膿瘍によりクチバシが崩壊
3治療
- 膿の除去(デブリードメント)
- 消毒と外用薬の塗布
- 重篤な場合は全身投薬
Ⅱ.甲羅の奇形・変形
奇形は先天性の異常であり、甲板の数や形や配列に異常が見られる
数や配列の異常は、外見以外に大きな問題となる事は少ない。
形の異常に関しては、状況によって排便や交尾に支障が出る事があり、治療が必要となる。
また、ミズガメを水場の無い室内で数十年という長期間飼育し続けると、甲羅の辺縁が反り返り変形してくる事がある。


Ⅲ.甲羅の感染症
1症状
- 甲羅の表面にクリーム色で柔らかい部分が出来る
- 甲羅の鱗板がクリーム状やおからの様な膿で浮き上がっている
- 外観は大きな問題が無いようでも、その下で広範囲に、深く進んでいる事も多い
- 内出血を起こしている場合もある
2原因
- 改善の必要な床材環境や水質環境
- 不適切な温度管理による代謝の低下、甲羅の新陳代謝の悪化や免疫低下
- 何らかの外傷



3治療
- 膿状物質及び壊死部の除去
- 感染が疑わしい部分の除去
- 消毒洗浄と抗生物質や抗真菌薬の塗布


